今回も前回のオーディオストックの話に引き続き、音楽マネタイズの話ですけど、ココナラ の話は音楽家だけでなくクリエイター全般に関係あるかと思うので、ネットマネタイズに興味のある人はゆっくりしていってくだせい。
そもそもなぜココナラに登録してみたかというと、やっぱり収入源をもっと増やそうと思ったからなんですね。音楽の収入なんてちょっとしたことで増減するので、まことに不安定。だから少しでも窓口を広げて仕事の受け入れ態勢を整えていかねば。
去年くらいからそんな風に考えはじめていろいろ調べた結果、ココナラを見つけたわけです。
さっそく音楽関連の出品をいろいろと覗いてみて、私にもできそうだなと思ったので、登録して出品してみました。
まずは価格500円から出品
私が始めたときは最初は500円からしか出品できませんでした(現時点2017年6月の段階では変わっていて、制作系の出品は初めから価格を自由に設定できるようになりました)。
もう少し高く設定したかったですけど、まあ最初だし、様子見を兼ねて「500円でオリジナルBGMつくります」みたいなタイトルで出品しました。
こういうのは初めてだったので、どういう風にサービス内容や売り文句を書けばいいか分からなかったけど、先人たちのを参考にして自分なりに記入しました。価格が安いのもあって、みんなのを見た感じ、最初は
- 1分30秒以内
- 4トラックまで
- 直しは1回まで
みたいに条件を付けている人が多かったですね。さすがに私も500円でがっつりBGMは作りたくなかったので、時間だけ条件付けました。
んでしばらく放置していると、さっそく問い合わせがあった。
「自分のYoutubeチャンネル用に簡単なものを作ってほしいのですが可能ですか?」
というものでした。おお、話題のユーチューバーか、オリジナルBGMを作ろうとするなんてすごいなぁ、と一人で感心。さっそく
「どういうものがよろしいですか?」
と私は聞いたんですが、
「なんかJ-ポップな感じのもの」との要望。
うわー、、、、めっちゃざっくりー、、、、。
もう少し具体的に、とお願いしても同じような返答が来て全然あかんかったので、改めて時間制限があることを了承してもらい、とりあえず作ることに。
ここまではダイレクトメッセージ(ココナラ内のメールみたいなもの)でやりとりしてたので、サービスを購入してもらい、購入後の連絡掲示板(トークルームと言う)で以後はやりとり。
納品時期や完成後のデータの形式などが決まり、さっそく大まかに作ってみたものを軽く投げてみると、クオリティが高いと褒めてくれました。
しかしもう少しポップな雰囲気にしてほしいとのことだったので、ポップな音色に変えて再度投げてみるも、「うーんちょっと渋めですね」すこしイメージと違った模様。
そこでもう一度、どういうものがいいのか具体的に教えてほしいと言ってみると
「でもこれで大丈夫です。ありがとうございました」
と完了してしまいました。
もっと言ってくれれば全然修正するのになぁ。
なんだかモヤモヤした気分のままココナラでの初仕事を終えました。
この場合に限らず、ココナラでの依頼者とのやり取りはスムーズにいかないことのほうが多いです。
きっとみなさん、依頼しなれていないのだと思います。どういうものが欲しいのか、相手にわかりやすく伝えるには慣れが必要ですからね。
それにほとんどは一般の方ですから、音楽制作に関する知識もあまりないので(キューロクのサンニーとかヨンパチのニーヨンとか言われても分からないですよね)、細かいことはこちらがある程度分かりやすく提示してあげないとダメです。
なので、大体の出品者は伝えて欲しい要望の項目を箇条書きしたものや、制作の大まかな過程を、最初から出品ページの注意書きなどに書いています。
私もいくつか書いてありますよ。テンポとか譜面の有無とか、曲の変更したい部分を伝える時は秒数で教えてください、とかそういったことですね。これは件数をこなしていくなかで不便に思ったことを随時追加していってます。
ただ最初からずらーっと細かいことを書いていると購入者から敬遠されると思うので、必要最低限に留めておきましょう。
それから「購入前の相談はいつでもOK」って書いておくと問い合わせが増えます。わりとここ重要です。
実際どの程度依頼が来るのか
もちろんこれは場合によりけりだと思うんですが、今のところ私の場合は1か月に2件前後ですね。価格を安くしていた時はもう少しきていたんですが、割に合わな過ぎたために、購入を抑える目的で価格を上げたあとでそれくらいです。
私はあまりココナラを収入源にしようと思っていないので、それくらいでちょうどいいかな、と思っています。
でも「よっしゃ、ココナラでめっちゃ稼ぐぞ」となったらいろいろと出品ページを編集して、がっつりお客さんが来るようにするつもりです。
その時はどのような出品者ページにして、売り上げはどうなったかを書きますね。
どのような出品ページにすれば依頼が来るようになるか?
いろんな人のページを見ていて私が重要だと思ったことを挙げていきたいと思います。
サンプルのクオリティを高いものにする
これ一番重要だと思います。やっぱりどういうものが出来上がってくるか一番想像しやすいのがサンプルを聴くことですからね。たくさん依頼が来ている人のをチェックしてみると、Youtubeの動画でサンプルを見せている人が多いですね。
その動画はどんなものかというと、高解像度のフリー動画素材もしくは静止画をつなげたもの(森や川の自然系画像が多い)に、自分の楽曲を載せているものがほとんどです。こんなこと言うと怒られちゃいますけど、楽曲のクオリティ自体は普通な気がします。
要はそのサンプル動画で「ちゃんとした出品者感」をうまくかもし出しているってことですね。ポイントは「高解像度」と「綺麗な音質」だと思います。
私のサンプルはというとその点、どちらもクリアしてないですね。画像も自分のを適当に使っているだけだし、なにより楽曲は片手間で作ったのでクオリティが良くないです。そのうち気合い入れて作ってみようかとは思っているんですが。。。
サービス説明やオプション説明をわかりやすくする
最初のほうにもちょろっと書きましたけど、自分がどんなサービスを提供するのかわかりやすく説明するのが大事です。
たとえば
あなたのために作曲します。歌詞も作ります。一生懸命作りますので、なんでもご相談ください
とだけ書かれたページと
オリジナルソング・BGMや効果音の制作、あなただけの曲を、真心を込めてお作りします(著作権フリー)!それ以外にもなにかご要望あればご相談承ります。
「なかなかいいフリーBGMがみつからない」
「恋人や友人、家族に曲をプレゼントしたい」
「思いついた鼻歌メロディから、カラオケトラックを作ってほしい」
「映像作品、イベント等で使うための音楽や効果音を探している」
等の方々、是非ご相談ください!
基本的に直しの方も満足いただくまで無料でさせていただきます。
と書かれたページの二つがあったら、だいたいの人は後者のほうに頼むと思います。
当たり前なことですが、「この人に頼んだらいいものを作ってくれそうだな」と思ってもらえるPR文を考えましょう。
いくらサンプルが良くても、文章がダメだと購入者は不安を感じて依頼してきてくれません。
ココナラはミュージシャンの収入源となりうるか
上記のことを踏まえてちゃんとページを用意すれば、値段が高くてもお客さんはつくと思います。あまり質の良くない私の出品ページでもたまに依頼が来るわけですからね。
ココナラを主な収入源にしている人はわりといるみたいですよ。手数料も良心的ですし、音楽でご飯を食べようとしている人にはけっこうおすすめです。
そしてココナラのお客さんは、依頼完了後とても喜んでくれる人が多いです。
プロの現場に比べると依頼料は断然低いですが、お客さんから心のこもったお礼を言ってもらえるとそんなのどうでもよくなります。ぶっちゃけ比較すると、私はココナラで一般のお客さんのために作業をするほうが充実度は高いです。
ではなぜココナラでがっつり仕事をしないのかというと、私は曲を作るなら自分の好きなものを作りたいという欲が強いほうなんですね。
時々だったら誰かのために作るのは苦じゃないし、むしろ楽しかったりするんだけれど、それがずっと続くとやっぱり作業としてしか見れなくなり、つらくなってきます。
じゃあそのつらさに見合った額をもらえるかというと、現段階のココナラではむずかしいかなと思います。
なので私みたいなわがままバディな人はあまり稼げないと思います(わがままバディの使い方まちがってますかね)。
結論
- 誰かのために、その人の要望に従って曲を作ったりするのが苦じゃない
- しっかりしたPR文と、サービスの分かりやすい説明文と、クオリティの高いサンプルを用意する
この二つのポイントさえクリアすればある程度稼げると思います。
「俺 / 私 わりと向いてるかも」と思った人はぜひやってみてください。顧客とのやり取りも含めていい経験になります。
反対に「うーん、むいてないかもな」と思った人でも一度やってみるとわりといい勉強になりますよ。
何事も経験です。