オーディオストックで稼げるかやってみた話

2017年6月15日

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今日は半年くらいオーディオストックに音を登録して、販売してみた感想というか、経験談みたいなものを書きたいと思います。

オーディオストックとは何か

まずはオーディオストックについての簡単な説明。そんなのもう知ってるぜという方は飛ばしちゃってね。

オーディオストックとは、要は「ロイヤリティフリーの音の素材」を販売するサイトです。

ロイヤリティフリーっていうのは、一度素材を購入してしまえば何回でも好きに使っていいですよってことですね。追加で料金が発生したり、ジャスラックにお金を請求されたりしません。

主に企業や個人が動画・映像制作する時などに使用するBGMや、効果音、ボイスなどが販売されてます。

規模は国内最大級で総素材数は6万点以上。価格は税込み540円から。

買う人も売る人も音素材販売サイトでは一番多いのではないかと思います。

販売される音はだいたい私のような市井のミュージシャンが作っているみたいですよ。

私がオーディオストックに登録した理由は

  1. 規模がでかくシステムもしっかりしていそう
  2. なので顧客が多そう
  3. 登録がわりと簡単

だったのがデカイです。

あと、すでに登録されてる曲を聴いて「これなら私にも作れるんじゃないか」と思いました。

実際に自分の音を売るまでの流れ

公式サイトのフォームに必要事項を記入し登録 → 手持ちの曲を審査に出す

これだけです。登録に必要な項目はごく一般的な個人情報です。登録料などは一切かかりません。完全に無料で始められます。
ちょっとめんどくさいのは免許証とかの写メを添付で送らないといけないくらいですね。

本登録が終わると事務局側からメールが来ると思うので、そうしたら自分の音を審査に出せるようになります。この審査に通るとオーディオストックのサイトで販売されるようになります。

とりあえず最初は5点まで登録できて、素材が売れたり、運営側にクオリティが高いと認められると50点、無制限と増えていきます。

審査期間はだいたい一週間前後ですかね。ちょっと長いなと思いますけど、それだけちゃんと審査してるんでしょうね。

販売している素材に一定以上のクオリティがないと、サイト自体の信用もなくなりますから、審査があるのは当然かなと思います。

実際、私も気づかなかった小さなノイズの混入とかが原因で審査に落ちたことが何回かあります。

どういうものが審査に通って、どういうものが落ちるのか

審査を通すためにはトラック全体の音量の調節や、ノイズ処理がされているのが大前提になります。といってもそこまで詰めなくても大丈夫です。あまりにも小さすぎたり、普通に聞いていて明らかに「ぷちっ」って鳴ったりしなければオッケー。

なので効果音を登録するときはそこさえ気を付ければほとんど通ります。

問題はBGMですね。BGMが審査に落ちる時の理由として多いのが「品質が基準を満たしていないため」というものです。

これはおそらく楽曲としての完成度が足りませんよってことなんだと思いますけど、どういう物差しで完成度を判断しているのかいまいちわかりませんでした。

自分としては「これはわりとクオリティ高いんじゃないかな」と思うものが落ちたりするし、逆に「これはちょっと手を抜きすぎたかな」というのが通ったりします。

ちょっと実際に審査に落ちたものと通ったものを聞き比べてみてください。

オーディオストック審査通過曲

サウンドクラウド(審査落選曲)

個人的には落ちたもののほうがかっこいい気がするんですが、ではどういう場面でこのトラックを使うのか(誰が買うのか)と言われると確かに誰も買わないかもなと思います。

きっと運営側も、需要度やわかりやすさ、シンプルさなどのいろいろな点から完成度の判断をしているんでしょうね。

私の場合、BGMはあまり登録してないんですが、そのように判定基準があやふやであるというのと、審査に通りやすい曲の傾向が自分の好みとはあまり合わないというのが理由だったりします。

正直、審査を通そうと意識して曲を作ると個人的につまらないものしか作れなくて筆が進まなかった。かといって好きなようにやると、あまり審査に通らないのでモチベーションをうまく上げられませんでした。

もう少しBGMの表現の幅を広げてくれたほうが、全体が活性化するんじゃないかと思うんですが、きっとコストがかかってしまうんでしょうね。

それからやる気があまり出なかった理由の一つとして、クリエイター側へのバックの少なさがあります。

通常、一つの素材が売れた時の取り分は、オーディオストック運営側に60%、アーティスト側に40%です。

500円の効果音などが売れたらこちらに200円
2000円のBGMなどが売れたら800円

ということですね。

ひと月にたくさん素材を登録したり、売り上げによって報酬のパーセンテージは上がったりするのですが、それにしても低いなぁと思ってしまいます。

いくらオーディオストックが国内最大規模の音素材販売サイトでも、やはり購入する人の数というのはそこまで多くないですからね。

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オーディオストックはミュージシャンにとって収入源となるか?

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結論から言うと、オーディオストックで10万以上稼ぐには結構な数の素材を登録しつつ、それを違う媒体(自分のサイトやSNS)などでも宣伝しないと無理なんじゃないかと思います。

有名なクリエイターさんでも月10~20万みたいですし、彼らの体験談を聞いたりしているとけっこう根気がいりそうだなと。

そしてこれも完全に向き不向きがあります。

やはり一定以上の稼ぎを挙げているクリエイターさんは「売れる曲とはどういうものか」、「どの市場にどういう需要があるのか」など、マーケティングを意識し、それに合わせて曲をコツコツ作っています。

そしてそのようなビジネスとしての作曲の「作業」の中で、自分の好みというかエゴみたいなものをうまく紛れ込ませている感じがします。

要はうまく楽しめているんだと思います。

それなりの数の素材を登録しないといけないので、この「楽しめるか、楽しめないか」が絶対に重要です。

私はというと、あまり楽しめませんでした。オーディオストック側が求めるものと私の好みがちょっと違いすぎたんだと思います。

それでもいくつか頑張って作ってみたんですが、あまり楽しめない作業にこれだけ時間をかけるくらいなら何か違うことをしたほうがよさそうだ、と思いました。

なので今はもうオーディオストックには素材の登録はしていません。

たまに素材が売れましたよっていうメールが来るとうれしいですけどね。

ちなみに私の販売している素材で一番売れている音は、ちくたくという時計の効果音です。笑

BGMのほうはまだ一つも売れてません。笑 自分なりに映像制作などに使いやすいようにとか考えながら作ってみたんですけどね。

まだまだ修行が足りないみたいです。

まとめ

もしオーディオストックに興味があったら、一度登録して音を販売してみるといいと思います。

少しやってみると自分が向いているかいないかがわかります。

「向いていないな」と思ったら、悪いことは言わないので違うマネタイズの方法を考えましょう。

逆に「向いているな」と思ったらコツコツと素材を登録していけばそれなりの成果が出ると思います。片手間でやった私でさえたまに売れているわけですから。

そして素材を登録したらネットを駆使して宣伝しましょう。それでだいぶ売り上げが変わってくると思います。

(それとたまにコンペが募集されてるので、それに応募してみるのもいいと思います。与えられた条件の中で曲を作るというのもわりと楽しかったりします)

登録するときに招待コードを使うとオトク

それともし気が向いたら、最初に登録するときにこの招待コード

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オーディオストックの登録画面↑

赤枠の招待コードに入力欄に入れると、あなたと私に300円ずつ進呈されるのでよかったらどうぞ。

うまい棒25本ずつ食べましょう。

それからオーディオストックに関して、私が役に立つと思った先人たちのサイトもいくつか下に載せさせていただきます。チェックしてみてください。

 

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