安く練習したければ音楽スタジオではなく公共施設の音楽室を使え!

2017年6月29日

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今日は【安く練習したければ音楽スタジオではなく公共施設の音楽室を使え!】ということで音楽室の利用を推奨していきたいと思います。

理由はもちろん、安いからです。

練習のためのスタジオ代、バカになりませんよね。スタジオの立地やグレード、部屋の大きさにもよるかと思いますが、一般的によく借りられる大きさの部屋は1時間平均2500円前後はするのではないかと思います。

4時間借りると1万円、8時間借りると2万円くらいがだいたいの相場なんじゃないかと。
1ヶ月に1回くらいしか利用しないのであれば、まあいいか、と思えるくらいの額かもしれませんが、コンスタントにスタジオに入る人にとっては馬鹿にならない出費です。

もしあなたが貧乏バンドマンだったら、「練習したいけど、スタジオ代がないから今月はもう無理だな、、、」と、やる気はあるのにそれを制限されてしまうことにもなりかねません。

バンドマンでなくとも「スタジオ代、もっと安くならないかなぁ」と思ったことがある人も多いかと思います。

お金の問題が私たちの情熱の妨げになるのは、なるべく少なくしたいものですよね。

そのために私たちはなるべく安いスタジオを探すわけですが、一番安あがりに練習できるところって「市や町が所有する公共施設にある音楽室」だということをご存知でしたか??

普通のスタジオで1時間2500円くらいするものが、市や町の音楽室の場合、だいたい1時間300円〜500円で借りてしまえることが多いです(めっちゃ安くないですか?)。

普通のスタジオの約1/5〜1/8の値段ですね。これは部屋の大きさが変わってもだいたいこの比率の値段で安いです。

例えば40畳くらいの広い部屋が民営のスタジオで1時間8000円とかだとすると、40畳の音楽室は1時間1600円くらいだということです。

音楽室の練習に慣れてしまうと、正直もう普通の民営スタジオを使う気にはなれません。

サービス面においてはほとんどの場合、値段が高い民営スタジオの方に分がありますが、そこまで大した差はないですし、スタジオ代がそれまでの1/5〜1/8になることを考えれば全く気になりません。

私は2年くらい前にその安さに気づいて、それから市や町の音楽室に切り替えましたが、おそらく今までトータルで50万くらい節約になっているんじゃないかと思います。ほんとに。

正直にいうと、音楽室を使う人が増えると競争率が上がって、部屋が予約しづらくなるのであまり人には教えたくないのですが、お金のことで活動を制限されている方はたくさんいると思いますので、少しでもそういう同志たちのためになれば。

そしてこういう小さな情報をシェアすることが、音楽やダンスなどの文化の発展に繋がっていくと私は信じています。それに長い目で見ればその方が私にとっても有益なんじゃないかと思っているので。いわゆるウィンウィンってやつですね。笑

ということで、私は断然公共スタジオを使うことをオススメしますが、使ったことがない人にとっては、音楽室にはどういう設備があって、どういう利用システムになっているのか分からないと思いますので、公共施設にある音楽室の良い点・悪い点・利用システム・設備などについて順に書かせていただきますね。

音楽室の良い点

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とにかく安い

上にも書いたように、とにもかくにも安いです。

例えば私がよく使っている市の音楽室(約14畳)は午前9時から午後17時まで1700円です。

内訳を言うと

午前の部(9時~12時)600円 + 午後の部(13時~17時)1100円 = 1700円

って感じです。「あれ、12時~13時はどっちの部にも入ってないじゃん。この時間は使えないの?」と思われた方もいるかと思います。これは午前の部と午後の部が違う利用者に借りられた場合の入れ替えの時間に充てられているということです(入れ替えに1時間あるとだいぶ余裕があるので落ち着いて片付けができます)。なのでもし同じ利用者が午前の部と午後の部の両方を借りた場合、12時~13時も継続して利用できます。

だから8時間で1700円ですね。ちょっと安すぎて申し訳ない気がします。

ちなみに同室の場合、午前9時から午後22時までだと2800円です。2800円で一日練習室にこもれるってすごいですよね。

広い空間で休むことができる

音楽室がある施設は建物の大きさ的にかなり大きい場合がほとんどなので、吹き抜けのロビーやだだっぴろい待合室があり、練習に疲れたらそこで休憩できます。これは一回体験してみてもらいたいのですが、広い空間で休むのってすごくいいですよ。集中力がかなり回復します。

民営のスタジオだと休憩所はたいていすごく狭いし、薄暗いしであんまり休んだ気にならないんですよね。そこがいいんだという方もいるかもしれませんが、私は風通しと日当たりが良くて、広々としたところで休めるほうがいいです。ほんとに精神的な回復度が違いますし、そうやって休憩してからまた練習や曲作りをしたほうが、いいアイディアが生まれます。

ちなみに私のよく使っている施設の休憩所からは噴水が見えて、それを眺めながら頭を休めています。笑

搬出入が楽

これもかなりポイント高いです。前述したように音楽室があるような大きな施設は文化的な催しをする小ホールなども必然的に設置されていることが多いので、そのための搬入経路もきちんと考えて設計されています。

なので車などで自分の機材を持ち込むときも、民営のスタジオと比べてかなりストレスフリーです。普通のスタジオでリハーサルをするとき、機材が多かったりすると搬入だけで疲れるんですよ、ほんと。狭いからいろいろ気をつけなくちゃいけないし、最悪なのはエレベーターがない時ですね。

ミュージシャンにとって「広い」は正義です。

大きな部屋で所作確認や音響チェックもできる

料金が安いので、大きな部屋を長時間使っても民営のスタジオの狭い部屋と同じくらいかそれ以下の代金で済みます。

なので私もたまに50畳くらいの大きな部屋を取ってそこで音を合わせたりします。そのくらいの部屋になると鏡もついていて、演奏中の動きなどもチェックできるし、音響的にも本番に近づけることができるので、音作りにも役立ちます。

なにより、広いのでのびのび楽しく練習できます。

音楽室の悪い点

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基本的な機材でもレンタル料をとられるところが多い

民営の音楽スタジオでは備え付けでギターアンプやベースアンプ、ドラムセットがあるのが普通ですが、音楽室の場合ないところが多いです。自分のアンプなどを持ち込む場合はそれでまったく問題ないですが、そうでない場合、自分で楽器庫などから借りてこないといけません。その時にレンタル料を取られます。

私の使用している施設ではギターアンプは一コマ(午前の部、午後の部、夜間と三つのコマに分かれています)300円です。ベースアンプもドラムも同じ値段です。なので9~17時(午前の部、午後の部)でギターアンプ、ベースアンプ、ドラムを借りるとなると(300×2)×3=1800円 ということになりますね。部屋代1700円と合わせて8時間で総額3500円になります。

このようにアンプやドラムにレンタル代がかかるのがデメリットの一つです。それでも十分すぎるくらい安いですけどね。

マイクなどはほとんどのところが無料だと思います。

機材はそれなりに古いと思っていたほうがいい

それから借りられる機材も結構古いものが多いです。最近の製品を使いたいという人は、自分で持ち込むしかありません。

ただ、古いといっても音が出なかったりすることはなく、ちゃんと使えます。もしその機材の調子が悪い場合は、文句を言えばレンタル代を返してくれると思います。笑

逆にもうそんなに見かけることのできないレアな機材とかもあってテンション上がったりします。

それから施設の職員さんは機材に関しては素人同然なので、使い方などもわからないことがほとんどです。民営の音楽スタジオだったら店員さんがいろいろ解決してくれたりしますが、基本的に機材に関して頼れるのは自分たちだけだと思ってください。

予約の競争率が高い

やはりその安さゆえ、みんな使いたがります。人気の施設になってくると一か月くらい先までほとんど予約が埋まってるなんてこともザラです。

なので早めに予定を立てて、ライバルに部屋をとられる前にとりましょう。トラれる前にトレ、の精神です。

私は基本的には2ヶ月くらい先取るようにしています。

料金は前払い

一般的な音楽スタジオと違って、市や町の音楽室の使用料は前払いがほとんどです。

なので、予約をしたらその施設まで行って窓口で直接払うか、コンビニや郵便局払いに対応しているところならそこまで行って支払っておかなければいけません。支払い期限は予約から大体1週間以内という場合が多いです。

住民以外は料金が高くなる

そして気をつけなければいけないのは、その音楽室がある市や町の住民以外は、料金が高くなったりします。私の使っている施設の場合、2倍の価格になります。なのでどこの公共施設の音楽室でも安く使えるわけではないということですね。

しかし住んでいる住んでいないに関係なく、一律でやっているところもたまにありますし、そこに住んでいなくても、勤めている会社や通っている学校がその市や町にある場合は住民価格になったりしますので、住んでいないからという理由だけで選択肢から外さずに、その施設の利用規約をチェックしておきましょう

利用システムはどういうものか

まず利用者登録をする

最初に窓口で登録をします。その時は本人確認のために免許証や保険証などが必要になるかと思います。

予約はネット予約か窓口か電話で行う
予約方法は一般的な音楽スタジオとそう変わりありませんね。むしろネット予約ができたりするので、便利度は高いかもしれません。

そして上記したように料金は前払いです。

午前、午後、夜間の3コマの中で予約する

民営の音楽スタジオと違って、1時間単位での予約はできません。だいたい午前(9〜12時)、午後(13〜17時)、夜間(18〜22時)の三つのコマに分けられており、そこから選ぶことになります(といっても安いのでまったく問題ありませんよね)。

それぞれのコマの間には1時間の空白がありますが、連続して予約すればその空白時間も利用できるのでお得です。

使い終わったらなるべく元のままの状態にして返しましょう

時間をはみ出さないように、終わりが近づいたら早めに後片付けをし、ゴミなどがでたらそれも置きっ放しにしないようにしましょう。片付けなくてもおそらく何も言われないと思いますが、施設の職員さんも人間です。みんなが気持ちよくいられるように使いたいものです。

学校の先生みたいなことを言ってますが、必要最低限なマナーは大事ですよね。

まとめ

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私がこれまで公共の音楽室を利用してきた中で気づいたことや思ったことを書き連ねてみましたが、どういうものかわかりましたでしょうか?

デメリットも少しありますが、金額の安さを考えると、安く練習したい方はやはり音楽室の利用をお勧めします。安さ以外にも良い点はたくさんありますしね。ぜひ一回使ってみてください。

施設ごとによって利用システムの細かいところが違ってくるかと思いますので、それぞれのお住いの地区の公共施設のホームページなどをチェックしてみてくださいね。

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