今回は、私がもう10年以上愛してやまない松屋の朝定食「ソーセージエッグ定食」について書き散らかせていただきたいと思っています、はい。
いや、もうね、好きすぎて、ことあるごとに「松屋のソーセージエッグ定食、おすすめだよ!」って誰かにレコメンしたくなっちゃうんですよね。
例えば朝、松屋に行って誰かが牛丼や納豆定食を頼んでいるのを見たとする。そういう時はずばり「松屋のソーセージエッグ定食、おすすめだよ!」って耳元で教えてあげたくなる。
例えば、朝、すきやもしくは吉野家に入っていく人を見かけたとする。そういう時は店の外で「松屋のソーセージエッグ定食のほうがおすすめ!」って書いた紙を振りかざしたくなる(営業妨害で捕まらない程度にこっそりと)。
例えば、朝まで飲み明かして道端でつぶれている人がいたとする。そういう時に「松屋のソーセージエッグ定食、おすすめですよ」って笑顔で話しかけたくなる。
例えば何らかの理由で疲労困憊して道端に座り込んでいる人がいたとする。そういう時はソーセージエッグ定食をテイクアウトしてきて「ほら、食べなよ」って差し出したくなる(実際にはテイクアウトはできないけどね)。
例えばつい今しがた結婚式を終えてハネムーンドライブを満喫している幸せな夫婦を見つけたとする。そういう時は結婚のお祝いにソーセージエッグ定食1年分の半券を上げたくなってしまう。
まだまだたくさん例を挙げられますが、私はそれくらいソーセージエッグ定食が好きだし、信頼しているし、信奉しているし、必要とし、同時に必要とされているのである。
人は言う。
「おいおい、吉野家のハムエッグ定食じゃダメなのかよ?」
私「ばかめ!断じてダメだ!!」
「すきやのまぜのっけ朝食でよくね?」
私「ファッキン!ノォー!」
朝定食界における覇者は松屋のソーセージエッグ定食なのであり、彼こそが王であるとともに朝定界の法律、正義なのだ。
そこのところよろしくお願いしますね。それでは順に書かせていただきます。
松屋のソーセージエッグ定食のどこが素晴らしいか
ではソーセージエッグ定食の一体どこが素晴らしいのかその説明をさせていただきましょう。あ、「ソーセージエッグ定食」って長くて打つのめんどいんで、以後は「ソー定」と略します。
品数豊富!!
見よ、輝きを放つこの神々しい見事な姿
- ごはん
- 味噌汁
- おしんこ
- 味付け海苔(4枚)
- ソーセージ
- 目玉焼き(だいたい半熟)
- 少量のサラダ
- ミニ牛皿、冷ややっこ、納豆、とろろの中からどれか一品
どうですか。朝定食でこれだけの品数をそろえているところはそうそうないっすよ。
朝からどんだけたくさんの栄養素をとらしてくれんのよ。
んで注目すべきはミニ牛皿、冷ややっこ、納豆、とろろの中からどれか一品選べるってところ。
これ、その日の気分によって選べるからとっても嬉しいサービスなんです。
「あー、昨日は飲みすぎてちょっと胃がむかむかするなー」って人には ひんやり冷たくてさっぱりひややっこ
「あー、なんかねばねばしたい。腐ってねばねばしたいなぁ」っていう人には ねばねばがおいしい納豆
「腹減ったーー。昨日夜たくさん食べたけどなんか起きたらめっちゃ腹減ったーーー」って食いしん坊な人には スタミナ全開のミニ牛皿
おいおい、なんて懐が深いんだよ、ソー定。。。そんなに選べたらこれもう、日本人の8割くらいは満足できちゃうんじゃないの?
コスパがよい!
そして気になるお値段は400円!!
これだけそろって400円て!
400円て、100円玉四枚ですよ先輩!100万円出したら999600円もおつりが返ってきちゃいますよ!
普通この内容の定食を食べようとしたら600円はくだらないでしょうなぁ。
マジ朝だけじゃなく、全時間帯でやってほしいですよ。そうしたら3色ソー定でも私は構わない。
いろんな食べ方ができる!
これだけのおかずがそろっているので、あなたの工夫次第でいくつもの食し方を見出すことができます。
私がいつもやっているおすすめの食べ方は
1.まずごはんに半熟目玉焼きをのせて、ほどよく崩す(そして醤油を少々かける)
(こんな感じね)
2.その状態で、ソーセージをおかずにしながらご飯の5分の2ほどいただく
3.そしたらご飯の上におもむろに牛皿をぶちまける(納豆を選択した方は牛皿のかわりに納豆をぶちまけるのでも構いません。冷ややっこ派の人は別々に食べるのがよいでありましょう)。牛肉とごはん、卵を適度になじませましょう。
4.ソーセージと牛肉は一緒に食べると殺し合いをしてまうので、ソーセージを食べる時は、牛皿の汁がかかったごはんのみをいただきます。
5.そしてごはんが残り3分の1程度になったら、少量の紅ショウガと七味をかけます。こうすることによってソー定の持つ可能性を最大限に引き出せ、味の変化を最後までいつくしむことができます。
海苔とおしんこは自分の好きなタイミングで適宜さしこんでいきましょう。私はわりと均等なペースで少しづつ減らしていっていますが、各セクションの区切りごとに口直しに入れていくことが多いです。
サラダは最初の段階でフレンチソースと七味でばばっと食べてしまうことが多いです。
(フレンチソースは気持ち多め、七味はお好みで)
とまあ、これは一例ですが、あなたの好みでソー定はいくらでも姿かたちを変えてくれる懐の深さを持っているのです。
ソー定は未知の奥深い海溝のようにまだ見ぬ可能性を秘めているのですよ。
注意点
このように素晴らしいソー定に不満な点などあろうはずもありませんが、これからソーテイスト(ソーセージ定食をよく食べる人)になるであろう君たちに伝えておきたい注意点がいくつかあります。
この注意点はソー定を愛する度合い・ソー定に対する期待値が高くなるほど、気を付けなければいけないことなのでぜひとも気を付けていただきたい。
店(店員)によってサラダと牛皿の量が違う
もっとも気を付けなければいけないのはこれです。
よそってくれる店員さんによってサラダと牛皿の量が明らかに違います。サラダと牛皿の肉をもりっとよそってくれる店員もいれば、両方ともおざなりに一つまみだけ乗っけた、みたいな店員もいます。
後者に当たると私は憎しみにも近い感情を抱きますが、憎しみは料理を不味くする最悪の調味料なので、毎回ぐっとこらえて自分とソー定だけの対話世界に没入するようにしています。
反対に愛情深くたくさん盛ってくれる(そういう人はたいてい盛り付けも美しい)店員さんに当たると朝からものすごくいい気分になります。
そしてその店員さんは自動的に頭にインプットされ、必然的にその店員さんがいる日にお店に行くようになります。
「あー、今日ソー定食べよっかなー、どうしよっかなー」と迷っているときにお店の中をちらっとのぞいて、神店員さんだったらそれが決め手でお店に入りますし、塩店員さんだったらスッと退きます。
ソーセージの温め具合が違う
これも調理する店員さんによって違います。
温めすぎてソーセージがひび割れ、聖水のように貴重な肉汁を無駄に垂れ流してしまう店員さんもいれば、反対に温め時間が足りず少しだけ冷たくて、しなっとした状態で出してくる店員さんもいます。
パリッとジューシーの完璧な状態で出してくれる店員さんに巡り合えるかは完全な運です。もしそのような店員さんと出会えたら、配膳時や退店時にいつもあたたかい言葉をかけるなどしてねぎらい、松屋をなるべくやめてもらわないようにしなくてはなりません。
きちんと調理してくれる店員さんの確保、それもわれわれソーテイストの義務であり、務めなのです。
牛皿を選んだ場合山椒を出してくれるところとくれないところがある
各地の店舗でソー定を食していると、この違いにも気が付くようになります。
この山椒というのはプレミアム牛丼を頼むとついてくる松屋独自の山椒なのですが、小鉢に牛皿を選んだときにこれをつけてくれる店舗もあれば、つけない店舗もあります。
経験的に山椒はついてこないことのほうが多いですね。私はあまりこの山椒は使わないのでどちらでもいいのですが、山椒が好きな人はもしでてこなかったら一言いえば出してくれると思います。
しかしこれはまあプレミアム牛丼を提供している店舗に限った話です。関西のほうはプレミアム牛丼ではない店のほうが一般的な印象がありますので、あまり関係がないかもしれません。
混雑具合によっては提供に時間がかかる
ソー定はその品数とおかずの性質上、普通の牛丼を一杯頼むより時間がかかってしまいます。
お客さんがお店にあまりいない場合はそこまで時間はかからないのですが、混んでいたりして店員さんの手が回らなくなってくるとわりと時間がかかることがあります。
そういう時はもしかしたらイライラしてしまう方もいるかもしれませんが、先ほども言ったようにイライラや憎しみという負の感情は料理を不味くする最悪な調味料。
肩の力を抜いてから、
「ソー定様、今日もわたくしに試練をお与えになるのですね。わたくしはこの試練を甘んじて受けます。すべてはソー定様の御心のままに・・・」
と小さな声で5回繰り返しましょう。
心が落ち着き、多少の遅れなど気にならなくなります。
それどころか会社での嫌なことも不思議と忘れられますよ。
そのようなピースフルな状態でソー定を食べるのがもっとも正しいソー定の食べ方なのです。
ソーセージエッグ定食のテーマを作ったのでそれを聞いてください
ここまで読んでくれた次期ソーテイストの皆さん、もしくはすでにベテランのソーテイストの皆さんなら、すでにソー定への理解と愛はさらに深まり、身にしみ込んだのではないかと思います。
そんな皆さんのためにわたくし「ソーセージエッグ定食のテーマ」作りました。これを聞いて、ソー定を食べる前と後には口ずさむことを推奨いたします。
実行するとソー定様からきっと善いお返しがあるのではないかと思いますので。
近日公開予定
最後に
ソーセージエッグ定食が好きすぎて、冗談を混ぜながらも(半分本気ですが)ついこれだけ書き連ねてしまいました。
ソー定の魅力を少しでも伝えられていればいいのですが、あまり自信はありません。
百聞は一見に如かず、といいますしぜひ機会がありましたら松屋のソーセージエッグ定食を試してみてください。
おそらく「なんだ、普通のソーセージと目玉焼きと海苔とおしんこと小鉢(ミニ牛皿、納豆、ひややっこ)じゃないか」
とお思いになりますでしょう。
はい、その通りです。
しかし、うまいんです。満足できるんです。
品数、値段、味。すべての点において総合的な満足度が高い朝食を私は知りません(まあもちろん旅館とかのおいしい朝食のほうが満足度高いですけど)。
だから私は朝、「今日は外食だな。何にしようかな」となった時、かならず最初に松屋のソーセージエッグ定食を考えます。
そして私と同じようにソーセージエッグ定食をたかく評価しているソーテイストは少なくないはずなのです。
これを機に、各地に散らばったソーテイスト同志たちが連携をとり、日本中に松屋のソーセージエッグ定食の素晴らしさが広まれば、これに勝る喜びはありません。
ていうかそうだ。
もうここまできたら松屋で働きましょう。真のソーテイストならWワークだろうがトリプルワークだろうが松屋を活性化し、ひいてはソー定の充実化を目指しましょう。